「Webディレクター 2.0」AIをフル活用して中小企業のデジタル革命を支える仕事の流儀

ユーティルグループとして中小企業に格安ホームページや記事制作などのBPaaSを提供する株式会社できるくん。スピードと品質を両立させながら、クライアントのビジネスゴールに寄り添ったクリエイティブを提供しています。
今回は、そんなできるくんを支えるWebディレクターチームの3名、後藤雄太郎さん、知花圭太さん、清宮蓮さんにインタビュー。彼らのキャリア、仕事の流儀、そして目指す未来について語っていただきました。
真っ当な人が成功する世界であってほしかった

ーーまずはみなさんのキャリアについてお聞かせください。これまでどんな会社でどんなお仕事をされていたのでしょうか?
後藤:新卒では介護系のベンチャー企業に入りました。学生時代に「どうせ働くなら、いいことをしたい」と考え、社会貢献できる仕事を探していたんです。その会社では、保険外サービスの提供を通じて、自宅から外出できない高齢者と社会をつなげる事業をやっていました。
その後、訪問歯科医療の立ち上げに関わることになりました。入社後わずか1ヶ月で新規部署に配属され、さらに1ヶ月もしないうちに立ち上げの担当者が辞めてしまったんです。残されたのはガラケー1台だけという状況で(笑)。歯医者さんへの営業や老人ホームとの交渉など、訪問診療の仕組みを一から構築していきました。
最初はExcelで全て管理していたのですが、売上管理の限界に直面し、システム導入を検討するようになりました。そこで出会ったのがユーティルです。kintoneベースにカスタマイズしたシステムを提供していただき、約1年間クライアントとしてお付き合いしました。その後、飲み会に誘われるなど交流が続き、2020年7月にユーティルに入社し現在に至ります。
ーーなぜユーティルへの転職を決めたのでしょうか?
後藤:代表の岩田さんの判断が真っ当な判断力や誠実さに魅力を感じたからです。「真っ当な人が成功する世界であってほしい」と思い、そういう世界に貢献したいと考えました。
14年以上勤めたGoogleを経て、ユーティルへ

ーー知花さんはどのようなキャリアを歩んでこられたのですか?
知花:新卒で大手Web制作会社に入社しました。大学時代から「人を応援できる仕事をしたい」という思いがあり、インターネットを使えば個人がエンパワーメントできると考えていたからです。
配属されたのはWeb広告の代理店事業部で、検索エンジンを通じて「欲しい情報と出会えていない人をつなげる」Googleに出会い衝撃を受けました。入社直後でしたがすぐに「Googleで働きたい」と思ったのです。
そこから4年半かけて「誰よりもGoogle広告に詳しくなろう」と努力し、無事にGoogleに転職できた時は嬉しかったですね。その後、Googleで14年半働き、中小企業向け営業組織の立ち上げ、アライアンスパートナーシップ事業、代理店育成、最終的にはGoogle Cloud部門など様々な役割を経験しました。
ーー14年以上Googleで働いた後、なぜユーティルグループに?
知花:Google Cloudにいた頃に大病を患い、1年ほど休職したんです。その時に「やりたいことをやるなら今だ」と思いました。Googleは居心地が良かったのですが、14年も在籍すると、新しいことにチャレンジすることが難しい環境になっていました。
ユーティルを選んだ理由は「誠実さ」を感じたからです。中業企業のDX市場をビジネスとして魅力があるから支援するのではなく、本気で応援したいという姿勢に惹かれたんです。できるくんの立ち上げタイミングだったこともあり、事業開発に挑戦してみたいという思いもありました。
「採用への本気度が違う」面接を受け、入社を即決

ーー清宮さんはどのようなキャリアをお持ちですか?
清宮:昔から何かを作ることが好きで、「かっこいい」イメージもあり、元々はフリーデザイナーになりたいと思っていました。田舎が好きでリモートでも仕事ができるのもデザイナーに憧れた理由です。
ただ、デザイナーとして独立するには営業スキルも必要だと考え、まずOA機器の法人営業として働き始めました。約1年後、デザイン関連の仕事に転職したいと会社に相談したところ、子会社のWeb制作事業部に異動することになりました。そこでWebディレクターとして3年ほど経験を積みました。
しかし、会社がWeb事業を大きくする予定がなく、新しいことにも取り組まないという方針が決まり、キャリアの先行きに不安を感じて転職を決意。2025年にご縁があったユーティルグループに入社しました。
ーーユーティルグループに入社を決めた理由は?
清宮:転職活動中、最初の面談で役員の小林さんの熱意に驚きました。他の会社の面談は優しい雰囲気だったのに対し、専門用語を使いながらグイグイ来る姿勢に「本気度が違う」と感じました。その後、後藤さんや知花さんとの面談で自分のスキルが会社のニーズにマッチすると感じました。
最終面接では代表の岩田さんと話し、表面上は淡々としているけれど内に秘めた熱量を感じました。社内の雰囲気も見て「ここなら成長できる」と思い、面接をしてからは迷わず入社を決意しました。
スピードと品質を両立させる。Webディレクターとしての流儀

ーーみなさんが担当されているWebディレクターの仕事内容について教えてください。
後藤:Webディレクターは、お客さまが作りたいWebサイトを言語化して形にしていく仕事です。お客さまとのつながりの最初の接点となるため、長く続けられるよう先を見据えたコミュニケーションの礎を作る役割もあります。
業務の流れとしては、まず作りたいサイトの打ち合わせを行い、構成案と原稿を作成します。次に、その内容を表現できるようなデザイン作成の旗振り役として、デザイナーさんと連携しながら進めていきます。
デザインができたらデザイナーさんが実装したサイトをチェックし、お客さまに提出します。公開まで持っていき、その後はカスタマーサクセスチームにスムーズにパスできるよう進行管理をしていきます。
ーー日々の業務で大切にしていることや心がけていることはありますか?
知花:チームとして大事にしているのは、スピードとデザインの品質です。この2つは相反するものですが、どちらもお客さまの期待を超えるために追求すべき要素。格安でありながらも高品質なサイトを提供することが私たちの価値であり、求められていることだと思います。
個人としては、IT知識の少ないお客さまが多いので、専門用語を噛み砕いて伝えることや、答えのない問いをどう引き出していくかを意識しています。多くのお客さまは「良いサイトが欲しい」と言いますが、「良い」の定義は人それぞれ。具体的な目標や成功の指標を一緒に設定することで、曖昧さを減らすよう努めています。
清宮:お客さまを先導することを意識しています。大切なことはお客さまの意見をただ反映させるだけでなく、本来の目的を見つめ直し、より良い提案をして納得してもらうこと。
お客さまのIT知識に乏しいからこそ、「これが本当にあなたのビジネスにとって最適ですか?」と問いかけることが私たちの責任だと思うからです。こうしたやりとりの結果、最終的には品質も向上し、スピードも上がっていくと思っています。
後藤:数値目標の達成を最も意識しています。Webサイト制作は終わりではなく、中小企業のデジタル化の入り口です。お客さまの売上向上や採用増加など、次のステップにつなげるためには、一定の規模感を作ることが重要だと考えています。
お客さまの「言葉にならないニーズ」を掘り起こし、形にすることも私たちの価値だと思っています。それには時に「No」と言う勇気も必要です。実現不可能な要望や、ビジネス目標に沿わない要素は丁寧に説明し、代替案を提示するようにしています。
異業種からの挑戦。未経験からWebディレクターへ

ーーみなさんは前職が異なる業界で、後藤さんと知花さんはWebディレクターは未経験からのスタートだったと思いますが、どのように仕事を覚えていったのですか?
後藤:前職の医療業界は紙とFAXの世界。入社当初は「LPって何ですか?」と基本的なことから質問していました(笑)。最初はユーティルの基幹事業であるWeb幹事の営業として業界のことを学び、その後Webディレクターとしての実務は、やりながら覚えていくようなイメージです。外部の制作会社に聞いたり、ツールの使い方を自分で調べたりしながら進めていきました。
知花:私は後藤さんが作ってくれた基準をベースに、教えてもらいながら覚えていきました。後藤さんがいなかったら、かなり苦労していたと思います。すでに土台を築いてもらっていたので、ありがたかったですね。
ーー清宮さんは経験者でしたが、できるくんに入社してどんな印象でしたか?
清宮:入社して最初に驚いたのは、後藤さんと知花さんの進行管理の上手さでした。前職では1つのサイトを5ページほどで2ヶ月かけるのが普通でしたが、できるくんでは納品がとても早い。その仕組み作りの凄さに驚きました。たった二人で膨大な量をこなしていたので、本当にすごいなと思いました(笑)
ーーたしかに、現状3人で月100件ほど対応していて、普通の量ではないですよね(笑)
清宮:入社してまだ2ヶ月ですが、みなさんの「行動の早さ」には本当にびっくりしています。ユーティルには思いついたらすぐに行動に移す文化があり、バリューである「秒速回転」「クイックチャレンジ」をみなさん体現しています。
後藤:しかも、みなさん大変さを表に出さずに頑張っているところがすごいんですよね。ディレクターチームも営業チームも、みんな前向きに取り組んでいるのを見て、毎日刺激を受けています。
Webディレクターの既成概念をぶっ壊す

ーー今後目指すディレクター像や、チームのビジョンについて教えてください。
清宮:個人の目標としては、ディレクターとフィールドセールスを兼任できるようになりたいと考えています。Webディレクションの知識がある分、むしろフィールドセールスよりも強いセールスになれるのではないかと思っています。AIを使って制作プロセスを効率化すれば、もっと付加価値の高い役割を担えるはずです。
知花:数字で言えば、一人50件のサイト制作を担当できるようになることが目標です。ただ、究極のゴールは「自分の仕事がなくなる状態」を作ること。「できるくんでは、ディレクターさえもしません」と言える状態を目指しています。
ーーそれは具体的にどういうことでしょうか?
知花:現在のオペレーションはWeb制作の従来型モデルの上に乗っかっていますが、そのオペレーションを「ぶっ壊して」全く新しい形を作り上げることです。AIを活用して作業を効率化するだけでなく、Webディレクターという役割自体を再定義する必要があると思っています。
後藤:通常の制作会社では、月10件の案件をこなすのが普通ですが、できるくんでは、月100件、150件と対応できる案件のキャパシティを増やしていこうとしています。そのためには制作の構造から見直さなければなりません。経験者を単に増やしていくというより、全く新しい仕組みを作る必要があるんです。
目指すのは現状の制作会社の規制概念の延長線上ではなく、全く違う形です。実際、上場している制作会社は少ないですよね。将来的には「制作会社」と言ったら「できるくん」と言われるような会社にしたい。そのためには制作工程や作り方を根本から変える必要があります。
ーーもはや「ディレクター」とは違った役割とも言えそうですね。
後藤:ディレクターという職種自体が変わっていく可能性もありますね。単にWebサイトを作るだけでなく、お客さまの思いを汲み取り、次のステップへと事業成長を導く役割が重要になってくるでしょう。そういう意味では制作未経験者でも、全く別の業界でプロジェクトマネジメントやオペレーション経験がある人の方が向いているかもしれないと思っています。
清宮:業界の仕事として考えると、Webディレクターはいずれコンサルタントのような役割になっていくと思います。お客さまのビジネスゴールに寄り添って、Webサイトはその手段の一つに過ぎないという視点が大切です。一番変化を感じられる業界にいることが、自分にとって刺激になっています。
知花:私たちが目指しているのは、作ることをきっかけにお客さんの事業に貢献することです。Webディレクターという手段を使って中小企業を応援する、そういう感覚で取り組んでいくべきだと思います。
中小企業のために、一緒に汗をかこう

ーー最後に、どんな人と働きたいですか?その方々にメッセージがあればぜひ!
知花:中小企業のデジタル化という目標に共感し、その手段としてWebディレクターという仕事に取り組める方を歓迎します。できるくんは「ディレクターさえもしなくなる」未来を自ら創造していく、そんなチャレンジングな環境です。
業界経験がなくても、新しい価値を生み出したいという思いがあれば、十分活躍できる環境です。「作って終わり」になってしまうことにもどかしさを感じている方には楽しい環境だと思います!
後藤:従来のWeb制作会社の常識を超えた新しい仕組みを作りたいと考えているので、柔軟な発想と行動力がある方と一緒に働きたいですね。「作るのは全部AIで、作るためのAIをうまく使える人」が未来のディレクター像かもしれません。
私も知花さんも、最初からWebディレクターではありませんでした。経験の有無よりも、変化を恐れず挑戦する姿勢が大切です。ぜひ一緒に頑張りましょう!
清宮:「日本中の中小企業のポテンシャルを解放する」「日本中の中小企業をデジタル化する」そんな私たちのビジョンやミッションに共感いただけてる方でしたら、経験がない方も大歓迎です。
実際に会社を見ると、みんなビジョンやミッションに向かって真剣に取り組んでいます。成長したいと思える環境が整っていますので、ぜひ一緒に働きましょう!
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ユーティルの事業進捗はやりたいことに対してまだ「1合目」です。
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